ひとくち法話

現生正定聚(げんしょうしょうじょうじゅ)
念仏往生(ねんぶつおうじょう)の願因(がんにん)により
必至滅度(ひっしめつど)の願果(がんか)をうるなり
現生(げんしょう)に正定聚(しょうじょうじゅ)に住(じゅう)                   し必ず真実報土(しんじつほうど)にいたる 『浄土三経往生文類』
親鸞聖人(しんらんしょうにん)がお念仏の功徳(くどく)、お念仏の喜びの極致をしめされました。念仏者の力強い確信をあらわしてくださいました。
さて、どうでしょうか。この聖人のお言葉を声に出して読んでいただけませんか。何回も大声で読んで下さい。さらに、たくさんの人と一緒に唱和(しょうわ)したら、なおすばらしいと思います。
読み上げていると、静かに喜びがわいてまいります。
阿弥陀仏(あみだぶつ)の念仏往生(ねんぶつおうじょう)のご本願(ほんがん)のおかげで、浄土(じょうど)へ往生し、仏さまになります。このご本願を聞いて、念仏し、確かな、確かな人生をすごさせていただくのです。そして、必ずお浄土へと往生させていただくのです。
私たちは、今の今まで、煩悩(ぼんのう)に狂って生き、迷ってきました。過去の罪障(ざいしょう)に悩み、苦悩の連続でした。だが、今この文を聞いています。私に、この文を読ませてくださっています。
阿弥陀仏の願いは、私をこの世において、必ず成仏する仲間に入れて、不退(ふたい)の位につかせようと言われるのです。
南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ)の六字は、その阿弥陀仏からの、呼び声です。
※「ひとくち法話」真宗高田派本山より

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