真・行・草

真行草
「真・行・草」の言葉は、皆さんご存知ですか。私(住職)は、書道を学ぶ時に知りました。楷書(真)・行書(行)・草書(草)として、完成した書体から少し柔らかな書体と省略された書体として理解しながら、日本の武芸や建築、庭園、俳諧、絵画など日本文化の中でも取り入れられた表現で、真があり、行・草へ拡がっていくと思われますが、草に美意識を感じるのが日本的でもありそうです。
お茶にも茶室や床荘、道具・点前などさまざまな「真・行・草」の格があります。お茶の稽古の最初にお辞儀の「真・行・草」を学びました。このお辞儀の「真・行・草」は社会人としてのマナーでも取り上げられますね。欠けた茶碗を修繕して、公式の場で使うことも、「草」の意識が感じられます。日本文化の豊かさを感じる1つです。