現代と仏法を考える集い
もう22回(年)を迎える高田本山の教学院主催の「現代と仏法を考える集い」は、今回『寺院崩壊?パートⅢ』として「魅力ある寺院への再生」と題して、『寺院崩壊?』シリーズの最後となるようです。ご講師は、浄土真宗本願寺派の大阪の正福寺のご住職の末本弘然師でした。本願寺出版社に勤務され長年本願寺新聞で全国の(浄土真宗本願寺派)お寺を訪れたり、取材しながら、これからのお寺のあり方に危機感を持たれ、自坊で実践されています仏教に基づく地域コミュニティ「ナムのひろば」を立ち上げられたことを中心にお話されました。
私(住職)が一番感じたことは、住職としての「覚悟」でした。生活者にお寺が必要ないと思われれば寺院が崩壊(消滅)しても仕方がないという視点からの実践です。
ご講師ご自身が、「アミダ」様に救われているお一人であることをお寺のある地域の皆様にどのようにお伝えできるかの一つの方策として「ナムのひろば」を立ち上げられたことです。
そして「ナムのひろば」を立ち上げられるまでの長い時間(機が熟す)が大切だったように思いました。 お寺の行事は1年単位のリピート(繰り返し)行事であります。どこのお寺でもそうですが年々ご参加(聴聞)されるお同行様が少なくなっています。参加(聴聞)されます皆さんに飽きられない工夫や魅力を加えていかなければ、ご講師が仰られる寺院崩壊も現実であるように思います。また、お寺の住職は「アミダ」様の働きを讃嘆していく力をもっと磨いていかないといけないと仰せられたように感じました。
これまで3年(3回)の研修では、①現状のお寺の危機感を共有して、②これまでの危機感(真宗と習俗)を振り返って、③これからのお寺のあり方を考える研修でした。僧侶だけで考えるので無く、お同行様や生活者と共に考えることが大切と感じています。
(※中川個人の感想です)