東日本大震災から14年

東日本大震災から14年
今年、私(住職)は、69歳になります。昔の数え方で言えば「古希」です。
私の生きてきた時間で調べれば多くの地震が起こっていますが、30年前の阪神淡路大震災と14年前の東日本大震災と昨年の能登半島地震の映像が印象に残っています。
地震以外でも大きな災害はあります。昭和34年の伊勢湾台風は私の住んでいる地域でも多くの被害が出ました。しかし、私は3歳でしたし、映像として残っているものは今に比べてとても少ないので、余り記憶として残っていません。

大きな災害についてもそうですが、時間が経過していくとそのことを共に考える時間が少なくなることに、申し訳なさを感じますが、生きていくことに精一杯の私にとっては、しかたがないと切り捨ててしまう感情もあります。
しかし、それでも伝えることはしなければいけないのだと感じています。昨年、「伝える」ことの難しくさに悩んだ時間がありました。自分自身の「伝える」スキルが未熟であったとしても、「伝える」努力を続けないといけないことの大切さを改めて感じています。

また、視点を変えて考えると、日本だけでなく世界で地震が起こっている(地球では地震が起こっている)ことは、大地が安定していると言う私の思い込みであったのではないか。本当は、自分の立っているこの大地は決して安定している場所でなかったのかと考えてみることもできます。この視点では、少しだけ宗教的な意味合いも感じられるような気もします。
※中川個人の感想です。