手紙
今の時代の手紙は、PCとプリンターを使ってきれいに印字した文字がほとんどです。
私(住職)が社会人になった20代にPCが、職場に導入されプリンターから印字されるのは、カナであったり、数字が主で日本語文章としてはあまり使えないものでした。ですので、その頃は手書きでハガキや手紙を書いていました。
巻紙はご存知でしょうか、半切紙を継ぎ合わせて巻いた紙で、墨書する手紙です。最近はあまり見ることもなくなりましたが、これまでの日本での手紙は巻紙に書かれていました。 親鸞聖人の真筆と認められている11通のうち7通の手紙が高田本山専修寺に所蔵されています。大きな展覧会などでガラス越しにみることができる貴重なものです。その7通の署名の仕方に注目された平松先生の文章に出合いました。4つに分類できるようで、そのことを含んで手紙を読むことで親鸞聖人の人柄が感じられるとのことです。日本の古い言葉を読みきることは大変難しいことですが、現代訳もあります。かかれた相手のことを含んで訳されているかもう一度読み返すのもいい機会になります。