僧侶になるために

僧侶になるために
本山での会議で、生活者から「僧侶になるには何が必要」と質問がでました。
色んな側面の質問だと思います。
その1つとして、高田派僧侶の服装をあげます。
現代の生活では身近ではありませんが、和装の着物で必要なものを思い出してください。
白衣・襦袢・帯・白足袋を着ることになります。普段は白衣の上に、布袍(ふほう)と言われるものを着ます。輪袈裟をかけて、短念珠を持つ姿が普段の姿です。正式な場合、俗袴も着用します。外を歩く時は、草履が必要です。
得度の時には、白衣の上に黒衣を着て、墨袈裟をかけて、中啓(ちゅうけい)を右手に、装束念珠を左手に持ちます。
行事に出る時(出仕)する時は、白衣の上に色衣または黒衣をつけ五条袈裟をかけます。色衣の時、正式には、切袴も着用します。中啓(ちゅうけい)を右手に、装束念珠を左手に持ちます。
七条袈裟もありますが、高田派では、本山出仕では使うことがありません。これまでの慣例上、自坊などで使う場合はあります。

衣や袈裟は、夏用と冬(合)用が必要です。草履は雨用も用意が必要です。
他には、これら衣体(えたい)を持ち運ぶカバンがあれば大丈夫です。

資格の面から考えると、得度する時に、宗派で勤行するお経や作法を覚えることが必要です。平行して、教師資格は、宗派の「み教え」を修学して、人々に伝えることを学ぶことが大切と思います。他宗のような何日間にわたる身心を鍛えるような修行はありませんが、真宗では、「み教え」を尋ねていく「聴聞」「聞法」を生涯つづけていくものでしょう。