はじめて出遇う仏典のことば

「はじめて出遇う仏典のことば」 野呂 靖著 本願寺出版社
著者が出遇った12の仏典のことばを紹介されています。

私(住職)が出遇った仏典のことばを紹介するなら何になるでしょうか。
入学した中学は、週に1度仏教の時間がありました。何から学びだしたかは覚えていませんが、お釈迦さんの一生から学んだと思います。お釈迦さんが生まれた時の「天上天下唯我独尊」の「ことば」も驚いたことでした。王子の位から「出家」の理由も学びながら私(住職) だとしたら出家をしただろうか。長年の苦行のすえ、瞑想して悟りをひらかれました。はしめて他者に法をといた「初転法輪」もお釈迦さん自身の中の葛藤を知ると興味深いことです。インドから中国・朝鮮半島を渡って日本の仏教の受用の歴史や、鎌倉時代にはじまった当時の言葉では鎌倉仏教。親鸞聖人のことからたくさんの「ことば」に出遇いながら、どの「ことば」に感銘してきたのか考えるとなかなか「ことば」をしぼれないのが今の気持ちです。

今、この著書を通しながら見つめなおすのもよい時間かもしれません。あなたの出遇った仏典のことばはどの「ことば」ですか。