「人のさいご」
看取りの場で出逢った人々から実際に「人は死ぬ時にどう変化していくのか」と問われた経験から生まれました。自分のいのちが閉じられていくことに気づいたとき、自らに訪れる変化を知っておきたいと願う人が多くいるからです。人のいのちがどう閉じられていくのか、前もってその知識に触れておくことが、きっと大切な人と過ごす時間をかけがえのないものにしてくれる。わたしたちは、そう願っています。
「人のさいご」制作チーム一同 「人のさいご」を制作した理由が述べられています。
私(住職)は、自分なりに父母を見送りましたが、看取りの多くは、医療関係者や介護関係者に委ねていたことをあらためて自覚しました。誰もが1日24時間ずっと付添うことは不可能だと感じます。新しい「いのち」が生まれてくる時も、「いのち」の最後に関わることもひとりでは何一つできません。
自分が生まれてきたことのことは、記憶として残っていませんが、自分の死期(さいご)について、学ぶことができる1冊です。
※中川個人の感想です