本堂が、国の有形登録文化財になって11年が経過しました

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妙華寺の本堂は、平成16年11月29日に国の登録文化財となりました。
昨年が10年目でありましたが大きな行事があり今年に改めて登録文化財の紹介できる冊子を作成しました。今回は、登録文化財の説明文に英訳をつけました。
また、久居の歴史や妙華寺の略縁起・行事なども紹介した冊子です。
今月23日より30日まで、津市行政情報番組(123ch)の「まるっと津ガイド」の「津ぅコレ」の中で久居駅周辺の紹介で妙華寺もその一つとして紹介されています。インターネットでは、「まるっと津ぅガイド」から、またスマートフォーン用の「津ぅなび」と言うアプリがありそちらからでもご覧いただけます。
お寺に撮影に来られた時にお聞きしたのですが、この津市の行政情報番組の作成は、専門的に知識がある人に委託されているのかと思っていましたら、津市の職員の方々が作られているようです。担当は職場の異動で変わられるので、これまでカメラ、音声などの取り扱いをされたことが無い方も仕事としてノウハウを得ていくことになるようです。そこには個々の努力もありますが、人材が豊富であるということもありそうです。

国登録文化財 妙華寺 本堂 江戸時代
妙華寺は久居(ひさい)藩の城下町にある久居藤堂(とうどう)家菩提寺の玉せん寺(ぎょくせんじ)の西隣に並ぶように天和元年(1681)に建立された真宗高田派の寺院です。 文政四年(1821)の久居大火により焼失して、現在の本堂は安政四年(1857)の再建と 伝えられています。山門の奥に南面にして建つ本堂は、木造平屋建で表側(南側)を大 間(だいま)・奥の中央に内陣(ないじん)、その両側に余間(よま)、背面(北側)に 後堂(うしろどう)に区画し、建物の両側面には楽ノ間(がくのま)が配置されています。屋根は桟瓦葺の寄棟造り、錣(しろこ)葺で正面に向拝が突出しています。
高田本山専修寺(せんじゅじ)の御影堂(みえいどう)(重要文化財)と同じ手法が高田派の寺院の本堂建築等に取り入れられています。妙華寺は、藤堂家菩提寺と境内を 並列する待遇を受ける寺院でその本堂は、向拝の装飾的な構成や桟瓦葺の寄棟造りの屋 根に錣(しころ)にするなど特色のある外観をもっており久居の城下町の歴史的景観を留める貴重な建物です。
津市教育委員会

MYOKE-JI (designated as important cultural properties)
Myoke-ji is a time honoured temple of the Takada sect of the Shinshu Buddhist School, established in 1681, Edo period.  It is located in jokamachi (towns surrounding daimyo’s castle) of Hisai-han (“han” is an estate of a daimyo), right next to the Gyokusen-ji, the temple of Hisai-han’s daimyo, Tohdo.
Myoke-ji was burned down by the huge fire which devastated the town of Hisai in 1821.  The current building was rebuilt In 1857.
The wooden made main building placed at the back of the gate consists of Daima at the front, Naijin at the center of the back, Yoma on the both sides of Naijin, and Ushiro at behind.  Gakunoma is located at the both sides of the main building.
Myoke-ji is specially allowed to situate beside Hisai-han’s daimyo, Tohdo’s temple, and is also constructed in the similar way as the head temple of the Takada sec.
Myoke-Ji is a precious temple maintaining historical atmosphere of Hisai’s jokamachi with distinctive appearance, such as decoratively carved eaves and Shikoro styled roof on Yosemune-zukuri architecture (roof sloping into four directions).
「英訳: (一社)お寺の未来  松﨑香織」