ひとくち法話

本願(ほんがん)
永年の目標が達成(たっせい)したとき「ついに私の本願(ほんがん)が成就(じょうじゅ)しました」と使うことがあります。この本願という言葉は、仏教からきています。
真宗のご本尊(ほんぞん)は、阿弥陀仏(あみだぶつ)ですから、いま、いうところの本願は、阿弥陀仏が誓われた根本の願いのことをいいます。本願は、十方(じっぽう)の衆生(しゅじょう)をめあてに誓われました。
1人も漏らさずに仏の国に救うというおこころです。そしてこのお心が南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ)というお名号となって私たちに届けられました。
また、この阿弥陀仏の本願は、摂取不捨(せっしゅふしゃ)だからこの世で仏縁のなかった者に、次の世までも見放すことなくお念仏を届けますという現世来世(げんぜらいせ)にわたる大変なお誓いであります。
親鸞聖人(しんらんしょうにん)は、20年間も比叡山で修業して、仏になろうと努力、精進されたのに、結果は「私は、悟(さと)りをひらくために修行をしてきたが、修行すればするほど、私自身が罪悪生死(ざいあくしょうじ)の凡夫であり、無始よりこのかた常に沈没し、常に流転(るてん)して迷いの世界から抜け出ることができない私であることを知らされました」と告白されたのでした。
そして師、法然上人(ほうねんしょうにん)から、かかる浅ましき衆生を浄土に往生させるために阿弥陀仏の本願が成就されてあったことを知らされたのでありました。
だから、この真宗のご本尊である阿弥陀仏のご本願は、私やあなたをめあての本願であり、私やあなたが仏の国に生まれる唯一の大道です。
弥陀(みだ)の本願(ほんがん)信ずべし 本願信ずる人はみな  摂取不捨(せっしゅふしゃ)の利益(りやく)にて 無上覚(むじょうがく)をばさとるなり  『正像末法和讃』
※ 「ひとくち法話」真宗高田派本山より

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衣替え

衣替え 毎年6月になると夏衣に着替え10月に冬衣に着替えています。最近は暑さも早まり5月でも夏衣で良いような感じですが、正式な行事がありますと暦通りの衣を着ています。着物について詳しくありませんが、衣替えの風習は平安時代に始まったといわれているようです。旧暦の4月1日に夏ものに替え、10月になると冬ものにあらためたようです。そう聞きますと5月に夏衣に替えてもよいような感じもしますが・・・どうなんでしょうか?
また、着物の夏ものには、単衣(ひとえ)、紗袷(しゃあわせ)、紗(しゃ)、絽(ろ)、ゆかたなど夏の時期でも暑さに対して対応していることを知りました。そう言えば白衣も薄物もあるようで工夫もできそうです。私(住職)は汗かきで特に首から汗が噴き出しますので首にタオルがかかせません。

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