聴講

「高齢多死社会において僧侶ができること、やるべきこと」小谷 みどり
大学院生の子どもからゲストスピーカーの講義を聴講しませんかと連絡があり、京都にでかけた。ゲストスピーカーは、統計学の専門で死生学を研究されている小谷みどり先生でした。僧侶でない一般市民の視点から現代の葬送についての講義は、ある部分僧侶からすると耳の痛い話であるが社会で起こっていることであるので僧侶がきちんとそのことを見つめないといけない。緩和ケァの現場で、死にゆく人が本当に宗教を求めているのかと言えばこれまで宗教に関心を持ってこなかった人は持たないのが現状であるようだ。
また、お寺のお同行(檀信徒)の中で、葬儀や法事だけお寺に来られる方(それだけの関係)の割合はどのようなものか。僧侶はお寺に来られているごく一部の方と接しているだけなので、お寺との関係が薄い、もしくはお寺との関係がない事例には疎くなる。
その一例は、直葬や0(ゼロ)葬と呼ばれる、僧侶を介しない死者の送り方で、名前は知っていたがどうしてそのようにな送り方になるのか十分理解していなかった。そのような中で、僧侶(お寺)という存在はどういったポテンシャルかあるのか?
ここからが講義で小谷先生が一番言いたい(まとめの)部分であるのだが、私の時間の都合で早退を。とても残念であった。少しの時間であったが刺激をいただいた。この刺激から、僧侶のあり方やお寺のあり方を問い直すこともできそうだ。部外者に聴講をお許しいただいた関係者の皆様に感謝し学びの場を後にした。
※講義の前に毎日新聞に掲載された「論点」アマゾン、僧侶派遣 で小谷みどり先生が、「お寺とお同行(檀信徒)の関係を経済的にとらえるとクラブ(会員)の関係として見ることができ、お寺は、会員にどのようなサービスをしているのか。会員であるメリットはどこなのか」と発言されている。
(毎日新聞の掲載は、第一生命経済研究所主席研究員の小谷みどり氏と全日本仏教界理事長の斉藤明聖師、未来の住職塾の松本紹圭師の発言が掲載されていました。

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