井戸山の報恩講

井戸山の報恩講
妙華寺では毎年1月4日に井戸山地区のお同行様のお仏壇で報恩講のお勤めをしています。昭和の時代は、毎年持ち回りで宿があり、宿からお勤めを始め一軒一軒お同行様のお仏壇の前でお勤めをして、再び宿で最後のお勤めをしていました。お宿の床の間には、親鸞聖人の絵伝(聖人650回御遠忌の記念の絵伝)の軸とその井戸山の報恩講が始まった由来が書いてある軸が掛けてありました。このことから井戸山地区での報恩講は100年以上続く行事になるようです。平成に入ると宿が無くなり、一軒一軒のお同行様のお仏壇の前で報恩講を勤めるようになりました。井戸山地区ではお正月が終わり、お家の報恩講をすまし、仕事始めがあり、本山のお七夜にお詣りすると言う生活習慣が続いているようです。地区のコミュニティとお寺のコミュニティが継続されていることは、それぞれのコミュティが希薄になりつつある時代では、大切にしていきたいところです。

Processed with MOLDIV