「お念仏に遇えて」
5年ほど前、お世話になっている法苑院さんで開山聖人750回忌の法会に会わせていただき、
本山のご法主鸞猷様(現在は前法主)の御親教があり、そのメモを大切に保存していました。
その中から「真宗の教え」を学びたいと思います。
正像末法和讃
如来の作願を尋ぬれば 苦悩の衆生を捨てずして
廻向を首としたまいて 大悲心をば成就せり
と述べられています
私たちは日頃、煩悩の海に沈没し、病になれば悲しみ、何とかして佛様にすがりたいと思うのですが、
この姿勢こそが大きい誤りです。
阿弥陀さまは、私たちの苦悩をみて、自ら働きかけ、手を差し延べてくださいます。
つまり廻向を首としたまい、大悲心を起され、一人残らず救ってくださいます。私たちはこのように
阿弥陀さまのお慈悲を頂いていますから
「ナモアミダ佛 ナモアミダ佛 ナモアミダ佛」
と合掌し感謝をするのです。
私もいつの間にやら八十路の半ばを過ぎましたが、幸せな毎日を送っている自分を見つめ、み仏のお陰と
感謝し、阿弥陀さまのお姿を拝見させていただくことが「生きがい」となってまいりました。
法苑院妙華寺総代 坂田 信昭
※坂田様は先日の秋彼岸会もご聴聞されていました。この度妙華寺のHPを見て頂き、
5年前のご法主殿のご親教のお味わいをお便りとしていただき、ここに掲載させていただきました。
お同行の皆様より、ご寄稿をお待ちしています。